
食事だけに偏ったダイエットはたるみの原因に
ダイエットの基本は食事療法+運動療法
太る原因は、食事から摂取するエネルギーが、運動などで消費するエネルギーより多いことにあります。ダイエットでは、まず摂取エネルギーを減らす、つまり食事からとるエネルギーを減らすことが必要となります。食べなければ「体重が減る」のはあたりまえなのですが、食事療法だけでは体重が減っても「たるんでいない体」を手に入れることはできません。たとえ栄養のバランスをしっかり保っていたとしても、運動をまったくしないでダイエットした場合、「たるみ」がますますひどくなることがあるのです。
食事療法だけでダイエットを試みたグループと、食事療法に運動を加えたグループの体重・体脂肪量・除脂肪活性組織(=脂肪以外の部分)の量の変化を調べた研究があります。どちらのグループも同じように体重が減りましたが、食事療法だけのグループは体脂肪よりも、除脂肪活性組織の量が減っていました。これは骨・筋肉などの大切な器官がやせ衰えたということです。反対に、食事療法に運動をプラスしたグループは、体脂肪以外の量はほとんど変わらず、体脂肪だけが効率よく減りました。
つまり、食事療法だけのダイエットは「やせる」のではなく「やつれる」だけ。たるみの原因である脂肪はとれないのです。ダイエットで体重は減ったのにスタイルが悪くなったという人は、おそらく食事療法だけのダイエットをしていたのではないでしょうか?
リバウンドを防ぐためにも運動療法は必須です
さらに恐ろしいことに、食事療法だけに偏ったダイエットでは、筋肉の量が減るために基礎代謝量(何もしないで寝ていても、内臓や筋肉などの働きによって使われるエネルギー)が減ってしまい、やせにくく、太りやすい体になってしまうのです。リバウンドした体重を、さらに食事療法だけで減らしてしまうと、また基礎代謝が落ちて……と悪循環が始まってしまいます。
基礎代謝は、食事を減らしただけでも20〜30%減るといわれています。これは、飢餓の恐怖を感じた体が、なるべくエネルギーを使わないように「省エネ」し始めるからです。
では、食事療法をしない、運動だけのダイエットはどうでしょうか? 肥満に悩んでいる人の場合、そのほとんどが摂取カロリーをかなりオーバーしていますから、運動だけでダイエットするなら、オリンピック選手並の運動量が必要になるはず。つまり、運動療法だけでダイエットをするのも不可能なのです。
結論としては、ダイエットのメインは食事療法と心得て、食事を減らすことによる基礎代謝の低下を防ぐために、運動も欠かさないこと。これが、もっとも早く確実なダイエットの道なのです。
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体重だけがすべてじゃない!
正しい肥満度チェック
肥満度を判定する方法をご紹介します。それぞれの長所・短所を把握して、役立ててください。
- もっとも簡単に妥当な判定ができるのは、身長と体重から割り出すBMI(体格指数)です。BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。肥満の定義は体脂肪が多いことですが、BMIの場合、同じ身長体重であれば体脂肪の多い人も筋肉の多い人も同じ数値になってしまうのが難点。
- 体脂肪率は市販の体脂肪計で測ることができますが、体調などの条件によって誤差がでやすいのが欠点です。
- 体脂肪は皮下脂肪と内臓脂肪の2つに大きく分けられ、このうちの内臓脂肪は高脂血症・高血圧・動脈硬化などの原因になるといわれています。自分の体脂肪がどちらのタイプかはウエストサイズ÷ヒップサイズで判定できます。この数値が大きいと、内臓脂肪型肥満です。ただし、内臓脂肪と皮下脂肪の両方をため込んでいる人では、判定が難しくなります。
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